ポータブル電源を選ぶ際、性能や価格だけでなく「どんな会社が作っているか」も気になるところです。ここではBLUETTI(ブルーティ)について、会社概要・事故記録の有無・サポート体制を、確認できた範囲の情報にもとづいて整理します。

会社概要

BLUETTIブランドの運営元は、中国・深セン(シンセン)に本社を置く「Shenzhen Poweroak Newener Co. LTD」(通称PowerOak)です。2013年に設立され、エネルギー貯蔵技術の分野で実績を積んできました。深センはDJI・Anker・EcoFlowなど、世界的なハードウェアスタートアップを多数輩出している地域として知られています。

BLUETTIブランド自体は2019年に、リチウムイオン電池エンジニアのWandong Li氏と、国際マーケティング・ブランド戦略を担当するJames Ray氏が共同で立ち上げました。Wandong Li氏は現在も取締役会議長を務めています。

日本向けの販売・サポートを担う「BLUETTI JAPAN株式会社」は、2021年に設立された別法人です。法人番号公表サイト(gBiz、政府公式)で確認したところ、被保険者数(従業員数)は14人、資本金は500万円です。

事故・リコール歴について

消費者庁のリコール情報サイトを確認したところ、ポータブル電源に関するリコール事例は複数件掲載されている(2026年8月時点でEcoFlow・Willbe・SUNVIC・C&C・Aipar・EENOURなど計9件)ものの、その中にBLUETTI製品は含まれていませんでした。大規模な発火事故の報道・報告も、今回の調査範囲では確認できませんでした。

ただし、これは「絶対に事故が起きていない」ことを証明するものではなく、あくまで「今回確認できた範囲では見当たらなかった」という限定的な情報である点にご注意ください。新興ブランドほど市場での運用実績(母数)が少なく、まだ問題が顕在化していないだけという可能性もゼロではありません。

電池の安全性

BLUETTIは全モデルでリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。リン酸鉄は熱に強い(熱分解が始まる温度が高い)とされる電池の種類です。なぜリン酸鉄が選ばれるのかについては、ポータブル電源はリン酸鉄リチウムを選ぶべき理由で詳しく解説しています。日本国内向けモデルはPSEマーク(電気用品安全法の適合マーク)を取得しています。

日本語サポート体制

BLUETTI JAPAN公式サイトで確認したところ、メール(平日10:00〜17:00)・電話(平日9:30〜17:00)による日本語サポートを受け付けています。製品によって1〜6年の保証が用意されており、公式サイト購入分には30日間の返金保証もあります。

まとめ

BLUETTIは、深センの技術力を背景に持つ運営元と、電池エンジニアが創業に関わったという経緯を持つブランドです。今回の調査範囲では発火事故・リコールの記録は見当たらず、全モデルがリン酸鉄リチウムを採用している点も安心材料です。一方で、Jackery等と比べると市場での運用実績の蓄積という点ではまだ発展途上とも言え、「問題が起きていない」ことと「絶対に安全」ということは同じではありません。日本語サポート体制は一定水準整っているため、購入時はPSEマークの確認と合わせて、こうした背景も踏まえて検討することをおすすめします。