常備薬とお薬手帳の備え
持病がある方は、常備薬を最低1週間分備蓄しておきましょう。お薬手帳の コピーや、薬の名前・用量をメモしたものを持ち出し袋に入れておくと、 被災先の医療機関でも同じ薬を受け取りやすくなります。
在宅酸素・人工呼吸器を使用している方の備え
在宅酸素療法を受けている方は、業者に災害時の酸素ボンベ配送体制や 連絡方法を事前に確認しておきましょう。人工呼吸器を使用している方は 停電が命に関わるため、バッテリーや発電機など複数系統の電源確保が 重要です。自治体によっては非常用電源整備の助成制度があるため、 お住まいの自治体・主治医に確認しておくと安心です。
人工透析を受けている方の備え
大規模災害では、通常通院している医療機関が停電・断水等で透析を 行えなくなることがあります。その場合、他の医療機関で透析を 受けられる体制が整備されていますが、いつもと違う医療機関でも スムーズに治療を受けられるよう、お薬手帳や治療内容のメモを 日頃から携帯しておきましょう。
かかりつけ医・支援機関との連携
かかりつけの医療機関や訪問看護・介護事業者と、災害時の連絡方法・ 対応方針を事前に話し合っておくことも重要です。医療的ケアが必要な 家族がいる場合は、避難支援を担当する自治体窓口に事前登録できる 制度がある地域もあるため、確認しておきましょう。
避難行動要支援者名簿への登録を検討する
多くの自治体では、高齢者・障害者・持病がある方など、災害時に自力での 避難が難しい人を対象とした「避難行動要支援者名簿」の制度を設けています。 事前に登録しておくと、災害時に自治体や地域の民生委員・自主防災組織から 安否確認や避難の呼びかけを受けられる場合があります。制度の詳細や 登録方法はお住まいの市区町村の福祉担当窓口で確認できます。
糖尿病・アレルギーなど、その他の慢性疾患がある方の備え
インスリンの保管が必要な糖尿病の方は、停電時の保冷方法(保冷剤・ クーラーボックス等)を事前に検討しておきましょう。食物アレルギーが ある方は、避難所で配布される食事の原材料が分からないことも多いため、 アレルギー対応食を自分で備蓄しておくと安心です。慢性疾患の種類に 応じて、普段の治療内容を書いたメモをお薬手帳と一緒に携帯しておくと、 被災先でも必要な情報を医療者に伝えやすくなります。
福祉避難所という選択肢
一般の避難所での生活が難しい高齢者・障害者・医療的ケアが必要な方 向けに、自治体は「福祉避難所」を指定していることがあります。 ただし多くの場合、福祉避難所は災害発生後すぐに開設されるわけでは なく、まず一般の避難所に避難したうえで、必要に応じて振り分けられる 運用となっています。福祉避難所の有無・利用条件は自治体ごとに 異なるため、平常時に確認しておくとよいでしょう。