首都直下地震とは
首都直下地震とは、東京をはじめとする首都圏の直下を震源として発生する 内陸直下型地震の総称です。政府はいつ発生してもおかしくない地震として、 人口・建物が密集する都市部特有の被害を想定した対策を呼びかけています。
都市部特有の被害の特徴
首都直下地震では、木造住宅が密集する地域での延焼火災、エレベーター内への 閉じ込め、鉄道・道路など交通機関の広範囲な停止、電気・ガス・水道といった ライフラインの復旧の遅れなど、人口密集地ならではの被害が想定されています。 高層ビルやタワーマンションでは、揺れがゆっくりと長く続く「長周期地震動」に より、上層階が大きく揺れる場合がある点にも注意が必要です。地震発生直後に とるべき基本的な行動は、地震への備えの ページで詳しく解説しています。
帰宅困難者にならないための心構え
大きな地震の直後に多くの人が一斉に徒歩帰宅を始めると、道路の混雑や 落下物・火災などにより危険が増します。むやみに移動を開始せず、職場や 駅など安全な場所に一時的にとどまり、事業者や自治体からの情報を確認してから 行動することが基本です。出張・旅行中に被災した場合の帰宅困難者対策は、旅行中・出張中の被災への備えの ページも参考にしてください。
日頃からの備え
自宅での保存水・非常食の備蓄に加えて、職場や普段使うバッグにも、帰宅困難時に 備えて飲料水・非常食・歩きやすい靴などを用意しておくと安心です。 都市部は被害が広範囲に及び、ライフラインの復旧に時間がかかることも 想定されるため、一般的に推奨される3日分の備蓄に加えて、余裕があれば 1週間分程度を目安に備えておきましょう。
火災旋風・延焼火災への警戒
木造住宅密集地域(木密地域)では、地震による家屋倒壊とともに 複数箇所から出火し、火災が燃え広がる延焼火災が特に警戒されています。 強風下では火災が一体化して竜巻のような炎の渦「火災旋風」が発生する 恐れもあり、避難が遅れると命に関わります。自宅や勤務先が木密地域に あるかどうかは自治体の地図で確認でき、該当する場合は、避難場所までの 複数の避難経路を事前に把握しておくことが重要です。
マンション・高層階居住者の備え
都市部特有の課題として、地震でエレベーターが停止すると、高層階の 住民は階段での上り下りを強いられます。停電が長引くと水道のポンプが 止まり断水することもあるため、高層階に住んでいる場合は、保存水・ 簡易トイレを多めに備蓄し、荷物を軽くした非常持ち出し袋を用意して おくと安心です。在宅避難が可能な建物であれば、無理に避難所へ 移動せず自宅で過ごす「在宅避難」も選択肢の一つです。