防災の備えは3段階に分けて考える

防災の備えは「0次・1次・2次」の3段階で考えるとバランスが取りやすくなります。 0次の備え(防災ポーチ)があれば外出先から自宅・避難所までの数時間をしのげ、 1次の備え(非常持ち出し袋)があれば自宅から避難所までの数日を、 2次の備え(自宅の備蓄)があればライフライン復旧までの数週間に対応できます。

防災ポーチに入れておきたい基本アイテム

モバイルバッテリー・充電ケーブル、携帯用LEDライト、ホイッスル(閉じ込められた際に居場所を知らせる)、 現金(特に小銭、停電時はキャッシュレス決済が使えないことがあります)、 常備薬・絆創膏、携帯用マスク、簡易トイレ(1〜2回分)、小型のモバイルラジオなどが 基本アイテムとして挙げられます。全体を300g〜500g程度に収め、毎日無理なく 持ち歩ける重さにまとめましょう。

女性・子供が追加しておきたいもの

女性は生理用品・防犯ブザーを追加しておくと安心です。子供には、家族の連絡先を 書いたカードや小さなお菓子(空腹・不安を和らげる効果もあります)を持たせておくと よいでしょう。

定期的な中身の見直しを

モバイルバッテリーの劣化、常備薬の使用期限、季節に応じた中身(夏は塩分補給用の 飴、冬はカイロ等)の入れ替えを、年に数回のタイミングで見直しましょう。

通勤・通学中に被災した場合を想定する

電車やバスの中で強い揺れに遭うと、そのまま長時間の立ち往生や、駅間での 停車・徒歩移動を強いられることがあります。防災ポーチに加えて、歩きやすい靴 (通勤用のヒールやサンダルから履き替えられる簡易シューズ)をロッカーやデスクに 置いておくと、長距離を徒歩で帰宅する事態にも対応しやすくなります。オフィス 勤務の場合は、会社の防災備蓄がどこにあるか、帰宅困難時の指示系統がどうなって いるかを事前に確認しておくと安心です。

職場・学校に置いておく「もう一つの備え」

防災ポーチとは別に、デスクの引き出しやロッカーに簡易的な備蓄(飲料水 500ml・非常食1〜2食分・防寒シート)を置いておくと、帰宅困難になった際に 数時間から半日程度をしのぎやすくなります。持ち歩く負担がない分、量を確保 しやすいのがメリットです。自宅用の非常持ち出し袋(1次の備え)、防災ポーチ (0次の備え)に加えて、職場・学校用の備えも用意しておくと、被災する場所を 問わず対応の幅が広がります。

ポーチ選びのポイント

中身を頻繁に出し入れするものではないため、防水性のある巾着型やポーチ型で、 バッグの中でかさばらないサイズを選ぶのが基本です。中身が見える透明・半透明の ポーチにしておくと、補充のタイミングで何が入っているか一目で確認できて 便利です。デザインを気にする場合は、普段使いのバッグに合わせやすい色を選んで おくと、持ち歩く心理的なハードルも下がります。