ポータブル電源を選ぶとき、容量(Wh)や価格に目が行きがちですが、内蔵されている電池の種類も安全性を左右する重要なポイントです。ここでは近年主流になりつつある「リン酸鉄リチウム」について、なぜ選ばれているのかを解説します。

リチウムイオン電池にも種類がある

ポータブル電源の多くは「リチウムイオン電池」を採用していますが、その中でも化学組成の違いによっていくつかの種類に分かれます。代表的なのが「三元系リチウムイオン電池」と「リン酸鉄リチウムイオン電池」です。

三元系はエネルギー密度が高く軽量にできる一方、熱分解が始まる温度が比較的低いという特性があります。リン酸鉄リチウムは三元系よりも高温まで安定しているとされ、近年発売されるポータブル電源では採用するメーカーが増えています。

なぜリン酸鉄リチウムが選ばれるようになったのか

過去には、三元系リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源で異常発熱による発火事故が国内でも報告されており、消費者庁やメーカー各社が対応を進めてきた経緯があります。こうした流れを受け、主要メーカーの新しい製品ラインでは、リン酸鉄リチウムへの切り替えが進んでいます。

購入を検討する際は、型番ごとに採用している電池の種類が異なる場合があるため、同じブランドでも「新しいシリーズかどうか」を公式サイトで確認しておくと安心です。

リン酸鉄リチウムでも油断はできない

リン酸鉄リチウムは三元系より熱に強い傾向がありますが、「絶対に発火しない」わけではありません。特に注意したいのが夏場の車内放置です。

日本の夏、車内の温度は60℃を超えることも珍しくなく、リチウムイオン電池は種類を問わず高温下での保管・充放電で劣化が早まります。リン酸鉄リチウムだからといって車内に置きっぱなしにせず、以下の基本を徹底してください。

  • 直射日光の当たる場所・車内に長時間放置しない
  • 使用後は風通しのよい涼しい場所で保管する
  • 本体が異常に熱い、膨張している場合は使用を中止する

保管方法全般については、ポータブル電源の寿命と買い替え時期でも詳しく解説しています。

選ぶときのチェックポイント

  • 公式サイトで電池の種類(リン酸鉄リチウムかどうか)を確認する
  • PSEマーク(電気用品安全法の適合マーク)が表示されているか確認する
  • 容量だけでなく、本体サイズ・重量も確認する(同容量ならリン酸鉄リチウムの方が大きく・重くなる傾向があるため)

容量別のおすすめモデル比較はポータブル電源の比較表をご覧ください。リン酸鉄リチウムモデルを扱うメーカー公式サイトも紹介します。

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